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web NESTが10歳になりました(ぷれいす東京NEWSLETTER2010年02月号より)
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| HIV陽性者とパートナー・家族・友人のためのサイトweb NEST ができて10年、ここまでくる間には、山あり谷あり、いろんなことがありました。時間をかけて運営委員会を立て直したこともあります。私自身、やめたいと思ったこともあります。でも、「告知直後に情報を探して、web NEST をすみからすみまで見た」、「アンサーを読んで自分だけじゃないと思った」という声をきくと、いやなことはみんなふっとび、これからもがんばろう! という気持ちになりました。そして、いつも誰かいっしょにやってくれる人がいた、ひとりではなかったということもとても大きかったと思います。 サイトの話が持ち上がったのは、私がネスト・スタッフとなって1 年たった頃です。これからはインターネッ トの時代、ネストにこられない人もいるから、陽性者のためのサイトがあるといいねと、ネスト利用者(女性1 名、男性2名)と一緒に立ち上げました。1999年12月1日に「NEST W3」としてスタート、2001年に名称を「web NEST」と変更、2005年リニューアル、2009年7月携帯サイト「mobile NEST」開設、同年12月1日でまる10年になりました。はじめたときは小さなサイトでしたが、多くの人たちの参加・協力のおかげで、今では230ページ以上の充実したサイトになりました。 web NEST は、陽性者の有志が中心となって、ネストにかかわるスタッフといっしょに運営委員会を持ち、主 体的に企画・運営されています。現在の運営委員は6名、私の役割は、議題の作成、連絡調整など、運営が円滑に進むようにすることと、サイトの更新作業です。サイトの編集は初めてでしたが、やってみたら面白くて、夢中になりました。今も楽しんで作業をしていることが、個人的に長続きしている理由の一つかもしれません。 運営の中心は、月に1 回開かれるミーティング、web NEST運営委員会です。顔をあわせて、コミュニケーションをしっかりとることを大事にしてきました。意見がぶつかったときも、お互いの考えを理解し、web NEST としてはどうするかを決めてきました。話し合うことがたくさんあったり、議論が白熱したりして、終電に遅れそうになったこともありますが、10年間、毎月毎月話し合いを積み重ねて、今のweb NEST になりました。 話し合いのなかで、サイトづくりで大切にしたいこともはっきりしてきました。一つは、匿名情報が行き交う ウェブ空間で、信頼してもらえるサイトにすることです。そのために、情報を更新し、更新日を明記したり、運営委員のプロフィールと「編集後記」を公開して、どんな人たちが運営しているかわかるようにしたりと工夫しています。 もう一つは多様性です。たとえば、「みんなの日記帳」では9名の陽性者がそれぞれの日常をつづっていますが、個性はもちろん、年齢・性別・居住地域・セクシュアリティなどもいろいろです。女性の陽性者やパートナーなど、情報が少ないと思われる人たちのことも意識して取り上げています。 三つ目は双方向性です。運営側が一方的に情報を提供するのではなく、多くの人が参加、協力して経験を共有 できる場をつくってきました。たとえば、「よくある質問集」では、46の質問に対して延べ約500人の陽性者やその周囲の人がアンサーを書いていて、それを読んで、自分なりの答えを探るときの参考にしてもらえるようにしています。「リンク集」でも、陽性者やパートナーが経験を語っているサイトを50以上掲載しています。 web NEST をやってきて、なにか役に立ちたいと思っている陽性者や周囲の人がたくさんいることを知りまし た。こうした人たちの思いに支えられて、web NEST があるといってもいいかもしれません。web NEST をみた人たちが、ほかの陽性者の経験や情報にふれ、自分らしく生きていくときの参考にしてもらえたら、なによりもうれしいと思います。これまでさまざまな形でweb NESTに関わってきた人たちも運営委員の人たちもきっと同じ気持ちだと思います。これからも「あってよかった」と思っていただけるサイトづくりをしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(ぷれいす東京/web NEST運営委員 原田 玲子) |

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