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  仕事や日常生活についての質問

Q3:最近感染を知りました。日常生活を送ることに支障はないと言われたのですが、職場にはこのことを告げなくても良いのでしょうか。後になって告げなかった事を責められるようなことはないのでしょうか。
 
 
2006年9月19日掲載

ひろ
30歳
バイセクシャル
福岡県在住

職種:接客業アルバイト(ファーストフード)
病気のカミングアウト:両親・職場の店長
投薬暦:約2年(TDF+EFV+3TC、バクタ

カリニ肺炎で3ヶ月休職した後復帰したのですが店長(歳の近い女性)との他愛ない会話のなかでさらりと病気のことを報告しました。うちの店長はおおらかな方だったので病気に対する偏見もなく普通に接してもらえました。他の従業員達には”入院中の検査の結果虚弱体質ということが判明して定期検診と毎日服薬しなくてはならない”ということにしています(苦笑)その店長も先日異動され新しい店長が赴任されましたが店長引継の際に私の病気のことも報告してもらいました。新店長も偏見なく”あまり無理はしないように”とのことで今の仕事を続けています。他の方の回答にもありますが上司とのしっかりとした信頼関係を築いていればカミングアウトしても大丈夫かと思います。(見極めは大変かと思いますが…)

服薬に関してですが私は見た目が虚弱なのが幸いして(苦笑)定時に薬を飲むことにみんな抵抗はなく、私が薬を飲んでいなかったら“ひろサン薬飲んだ〜?”って声をかけてくれます。この病気はストレスは大敵なのでこの点に関してはすごく助かっています。

日常生活では学生時代から吹奏楽(打楽器)を続けているので練習に行くことにより気分転換を図っています。なんでも良いので気分転換できる活動をした方が精神的にも身体にもいいと思います。


2000年10月27日掲載

33才
男性

私の場合は、言っておりません。現在の状態に関しては、メリットデメリットを考えるとまだ言う気にはなれないというのがほんねです。言えば多分通院や服薬の問題は、解決するかもしれないが新たな問題が生じると思うからです。

一時期、私は障害者枠での就職活動にあけくれ、トータル50社近く都内の会社を面接しましたが、最終的にはいつもだめでした。理解のある人、理解のあるふりをする人、縁を持ちたくない人などいろんな人に会い、就職活動というより啓蒙活動をしていたような時期でした。

日々変わる医療の進歩に感染者でさえついていけない時もあるのに、やはり利益の追求に追われている会社の組織としては、AIDSという新しい病気に関してはむずかしい状況でした。

そして金銭的な面もやはり考えさせられました。月額12万〜16万の給料で生活の質を落としたくなかったのも事実です。

結局、障害者枠にはこだわらずに、一般の転職のために職安に通うようになり、
 1. 体力的なきつい仕事は健康管理のためにはずす。
 2. 休みのとれやすい職場を探す。(通院と風邪などの時のため)
 3. 協調性のない職場?を探す。(プライバシーを守るため)
 4. 障害者に理解のありそうな職場を探す。

以上の4点を、なるべく満たしてくれそうな職場を探しました。とりあえずこの点を満たしてくれれば、言わずにすむと思ったからです。そしてもし、カミングアウトした時にも自分が傷つかずにすむと思ったからです。(転職に関してはいままでのキャリアを生かせませんでしたが)言う言わないという選択より私の場合は、新しい仕事の線を選んだので全く参考にはならないと思うのですが、これがここ3年悩んだ結果です。

2000年10月27日掲載

33才
男性

私の場合は、言っておりません。現在の状態に関しては、メリットデメリットを考えるとまだ言う気にはなれないというのがほんねです。言えば多分通院や服薬の問題は、解決するかもしれないが新たな問題が生じると思うからです。

一時期、私は障害者枠での就職活動にあけくれ、トータル50社近く都内の会社を面接しましたが、最終的にはいつもだめでした。理解のある人、理解のあるふりをする人、縁を持ちたくない人などいろんな人に会い、就職活動というより啓蒙活動をしていたような時期でした。

日々変わる医療の進歩に感染者でさえついていけない時もあるのに、やはり利益の追求に追われている会社の組織としては、AIDSという新しい病気に関してはむずかしい状況でした。

そして金銭的な面もやはり考えさせられました。月額12万〜16万の給料で生活の質を落としたくなかったのも事実です。

結局、障害者枠にはこだわらずに、一般の転職のために職安に通うようになり、
 1. 体力的なきつい仕事は健康管理のためにはずす。
 2. 休みのとれやすい職場を探す。(通院と風邪などの時のため)
 3. 協調性のない職場?を探す。(プライバシーを守るため)
 4. 障害者に理解のありそうな職場を探す。

以上の4点を、なるべく満たしてくれそうな職場を探しました。とりあえずこの点を満たしてくれれば、言わずにすむと思ったからです。そしてもし、カミングアウトした時にも自分が傷つかずにすむと思ったからです。(転職に関してはいままでのキャリアを生かせませんでしたが)言う言わないという選択より私の場合は、新しい仕事の線を選んだので全く参考にはならないと思うのですが、これがここ3年悩んだ結果です。

2000年10月27日掲載

タイムワープ
28歳
東京在住

最初は、普通にアルバイトをしていました。しかし、通院の為に会社を遅刻叉は、欠席しなくてはならなかったり、服薬の時にわざわざトイレへ行かなければならなかったりといっろいろな面で、大変苦労しました。

そこで、HIVが、障害者認定されたのを切っ掛けに、さそっく就職活動を始めました。まずは、職安へ行きました。自分は障害者として就職活動をすることに抵抗はなかった様です。

障害者合同就職相談会へも行きました。しかし、なかなか上手くいかずに、今の職に就くのに1年かかりました。

あるデパートの面接の時は、うちは、客商売なのでHIVは困ると言われたり、あるコンピューター会社では、一般事務募集と書いてあるのに、今は、事務は、募集してないのですが、SEだったら募集してますが、PCには詳しいですかと明らかに分かる断り方をしてきたりと大変苦労しました。

しかし一方で、理解のある企業もたくさんありました。その傾向として、アパレルや外資系企業に、理解があるのではと思いそのへんを中心に面接しました。諦めずに就職活動をした結果、現在の企業にたどり着きました。

今は、何もかもとはいきませんが、順調に働いています。私は、心の準備ができていたので良かったのですが、しかし、同僚の人たちは、私がカミングアウトした事に突然の事で戸惑った様です。

そこで、企業側は、私の主治医を講師に招いて勉強会を開いてくれました。今は、普通に、皆と変わりなく働いています。今想えば障害者枠で就職して、大変よかったと思っています。それと言うのも、通院、服薬の面でも問題がないし、何よりも、精神的に楽です。

病気に対するスティグマは、拭いきれないものがあるとは思いますが、ここ近年の、マスメディアのとりあげられ方もあり、だいぶ理解が広がってきていると、肌で実感しました。

2000年10月27日掲載

アルチンゲール

「医療者としての不安」
僕は、看護士養成過程途中でHIV感染を知りました。なんか、患者さんの健康管理を行う側の僕がHIVに感染してしまったことはとてもショックでヘンな感じがしています。

なぜかというと、例えば婦長さんから「〇〇くん、あの患者さんは〇〇感染症だから、気を付けてケアーしてね。」と言われると、なんだか「〇〇くん、あなたはHIV感染しているから患者さんをケアーするときに気を付けてね」と言われているような感じがするからです。

アメリカのドラマのERにHIV感染したナースが登場します。彼女は感染の事実を同僚にカミングアウトしたときに、上司から「〃ナースとして逸脱行為〃があると困る」と言われました。(逸脱行為とは例えば、患者さんに自分の血液を注入するとか・・。)

通常業務でHIVポジティブナースが患者さんへ二次感染を起こす確率はほとんど無いのが現状ですよね。だけれども倫理的に僕たちが臨床で働くことに??を抱くのです。

こんなことがありました。
小児科実習の時に受け持った、脳性麻痺の男の子に指を噛まれて、その男の子の口に僕の血液が入ってしまった事がありました。カミングアウトしていない僕は一人で、その事実と対処方法を考えました。最大の不安はそのこがHIV感染の危険が少しでも有るのではないかということで、自責の念として、カミングアウトせずに臨床実習に出ていることでした。

で、僕が出した結論は、“何もしない“でした。まぁ、自分に都合の良い結論で有った訳ですが。その時の僕のこじつけは「限りない少ない感染の可能性を告げて、家族に不安感を与えることは良くない」でした。

今僕は、将来の体力を考えて、保健福祉の道に行こうとしていますが、この出来事は僕にとってはショックな出来事だったのです。

2000年10月1日掲載

MON次郎
30代 男性
99年告知
千葉在住

僕の場合は、直接の上司とは、年もあまり離れていないし、普段から一緒に飲みにいったりしていたので、病気のことが分かった時も、言うかどうか迷ったけども、「もしかしたらそうかも」と軽い気持ちで話しました。

すると、上司は、「酒は飲みにいってもいいんだろう」という返答で、もしかしたら、上司は病気の知識がなかったのかもしれないが、差別感は全く感じませんでした。上司は、その後会社の幹部二人に自分の感染について報告しましたが、自分はその事に関しては後悔もしていないし、その後、自分のプライバシーは守られています。

退院後、上司より病気の名前や症状をいろいろ聞かれたので、自分の口から説明するのは難しいので、カウンセラーにもらった資料をそのまま見てもらい理解をしてもらいました。

会社の上司にとっては、始めての経験でしたので、社会保険事務所とか、本社に報告しなければいけないのか、他のところから会社の顧客に情報がもれたら、どうなるのか、もし業務に支障があった場合には、すべきなのかといった具体的な事について検討を開始した。その時には病名は言わない方がよかったのでは、と思ったりもした。

その後、自宅で1ヶ月くらい休養していたのだが、その時には解雇されるのではと不安になったりもした。上司に自分の不安を話したりもしたが、上司は、医師の就労してもいいという診断書があれば解雇ということはないから大丈夫と言ってくれた。

仕事を再開するにあたっては、会社からは、無理をせずに、体調が悪くなった時は、休養をするようにといわれた。その時には、会社側に伝えてよかったと感じた。安心して働ける、以前のような普通に働けると思った。ただ、病名に関しては、会社の周囲の同僚には、現れている症状名で説明している。

普段から気をつけているのは、上司には、体調の変化については報告するようにしている。もし、入院が必要な場合にも、上司が病気のことを理解しているのでスムーズに対処できている。

僕の場合には良い上司に恵まれていましが、会社によっては違う反応がある場合もあるので、どうぞ慎重に考えて行動してください。

2000年10月1日掲載

ミスターX
39歳 ゲイ
HIV+

基本的には職場に告げる必要は無いです。日常生活では、毎日の服薬・副作用・月1度の定期検査の為の休みが取れて、ストレスの少ない職場環境がベストです。今は会社では肝臓病ということなっていますので何の不自然もないです。(一部の取締役、社長、先輩達との相談の結果そういうことにしました。)

しかし以前は、自分の病気の事を会社で誰も理解しててくれない環境でした。それはつらいもので、非常に強いストレスを感じていました。自分が今、会社でどのような位置にいるのか、周辺との関係はどうなのかで判断しなければなりません。HIVが社会的に未だ認知されていない以上、会社に報告することは非常に自分の立場を悪くする原因の一つとなります。はっきり言ってほとんどの会社はHIVについて無知です。何らかの理由をつけて退社を促すことは会社にとって簡単です。

私の場合、中小企業なので入社以来の先輩等、信頼関係の厚い人たちが何人かいてくれたおかげで、直属の上司(先輩)に相談することができ、一部の取締役や社長にも報告することができ、会社のバックアップを得ることができました。当時、会社の中心部にいて毎日ストレスと頭脳・体力疲労と戦っていましたが、現在は、先輩の元でシンクタンク的存在として有意義に仕事をやっています。

● 会社の中でまず仕事で信頼を得ていること。
● 会社の中で信頼できる人がいること。

カミングアウトは以上の2点がポイントだと思います。

2000年10月1日掲載

学校の先生
20代後半

職場への告知・・・難しい問題の一つですね。パートナーや友人等への告知と違い、自分自身のことを知らない人に話す訳ですから、とても勇気のいることです。僕は、一昨年の夏に職場の同僚1名、年末に管理職3名に告知をしました。

僕は公立養護学校の教員です。就職してからちょうど8年目になります。HIV告知を受けたのは4年前。その間9ヶ月の入院生活と1年2ヶ月(今も継続中)の休職をしています。現在は、あと1年間のうちに復職しないと、自動的にクビになってしまう綱渡り状態。健康的には、働いても問題は無いよ!とドクターからは言われているんですけれど・・・

職場での告知の発端は、僕の勤務状態によるものでした。当時、精神的にダウンしており、欠席や遅刻が多く、それを心配した管理職(校長1名・教頭2名)に呼び出されました。入院経験がある僕を本当に心配してくださってのことでした。それまで、病名を「血栓症」(これも本当なんです)と報告していたのですが、
「今は申し上げられないが、血栓症以外にも致命的な疾病を患っている。」
と言うと、感の良い教頭が
「HIVか?」
「そうです。」

性格上このような場合、嘘はつけません。そして、正確に自分のことを知ってもらいたいので、セクシャリティのことも家族との状況も同時に話しました。僕のすべてをカミングアウトしたことになります。

この管理職への告知以前は、唯一、同僚の女性教諭に打ち明けていました。本当に神様のような人で、この疾患について正確な知識を持ち、セクシャリティについても同様で、さらに、職場の中では学校の運営にも携わるバリバリの人です。幸い僕と波長の会う人柄で、親しく可愛がってくれていました。いろいろと相談に乗ってもらっていて、「管理職にはこう言いなさい。」とか「これは言わないで。」など、先回りして助言をしてくれたり「病気のことは、死んでも言ってはだめ。」と言われていました。しかし、管理職に報告したことを告げると「あなたが選択したことなので、それは正解だったんだよ。これから大変だけど、何かあったらいつでも相談にのるから・・」と言われました。嬉しかった。職場告知の状況は以上です。

 次にその後の経過です。勤務校は、養護学校の中でも医療的ケア(エアウェイ装着や経管栄養など)が必要な生徒が多く在籍しています。そのため、一番過敏になったのは案の定、校長でした。告知後幾度となく呼び出されては、「生徒に必要以上に触れるな。」「調理の授業では包丁を持つな。」「重度の生徒の指導は控えろ。」などなど・・・。大傑作は、通勤途中に 駅でスネにちょっとした怪我をした日のことです。多少出血があったので、処置のため少し遅刻をする旨を電話で伝えました。出勤するや否や校長から呼び出され、校長室に行くと、
「今日はイイから 帰りなさい。」
「・・・はっ??」
その当時使われていた、エイズの啓蒙のブラックジャックのポスター前で言われてしまいました!(大爆笑)まあ、ここで喧嘩をしても仕方ないので帰りましたが・・・。一方、教頭の方は、そんな体裁より、「大丈夫か?」「しっかり食べているか?」などと気を使ってくれます。人間性がよくあらわれています。やっぱり今でも校長は、職場の殆どの人たちから反感をかっているようです。人は、頭では分っていても、そのことが自分の前にあらわれると、いとも簡単変ってしまうのだな〜と、逆に僕が勉強させられました。現在、彼とは冷戦状態継続中。「負けるが勝ち」ではないけれど、休職の道を選択しています。理解する意志を持たない人間に、こちらがどれくらい莫大なエネルギーをもって話して時間を費やしても無駄なことは知っています。まして、親にも言えないことを全て話したのに。自分の立場を守りたいがために発する言葉の数々には呆れる限りです。しかも、教育現場の「長」である人が。

最後に結論です。「必要で無ければ告知はしない方がよい」です。僕の場合は、生徒に感染の可能性がわずかでもあり得るため、必要最小限の人には告知するつもりでいました。その結果、同僚に素晴しい理解者がおり、本当に有り難くお世話になっています。もし、そのような人が存在するのであれば、1人くらいは知ってもらってもいいでしょうね。何よりも精神的に楽になりますよ!しかし、そのような人が見当たらない場合は控えた方が妥当でしょう。本当に悲劇ですからね。

僕は公務員で、民間企業の方とは全く違う職場環境にありますので、参考になるかは分りません。ただ、みなさんの選択肢の一つの参考になれば嬉しく思います。


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2000年10月1日掲載

告知後
会社に告げて
何年も経つ
一陽性者

以下は標題の通り一陽性者の体験に基づく私見です。 従って何人に対してもあてはまるものとは断定できませんので、最終的には自らでご判断下さい。

I. 文面から察するに「発症して感染が判った」パターンでは無く、健康面で当面の問 題はないものと思われます。 この場合、会社には基本的に今すぐ話をする必要はないと思われます。 理由は以下の通りです。
1. 通常の就労に伴う社会活動においては、同僚や取引先等周囲の人に感染させる可能 性は全く無いこと。
2. 健康管理面でも、抗ウィルス薬の服用開始がすぐでない場合、あるいは服用開始しても副作用が軽微な場合は、何ら就労に影響を及ぼさないので、言う必要はないと思われること。
3. 会社に話した結果、万一あなたの秘密が充分守られない場合、「話をなかったことにする」ことは出来ないこと

2. なお、「後になって告げなかったことを責められないか」との点ですが、どんな病 気であれ、会社がそれを知る必要があるのは、上記に述べたように就労に影響がある場合のみでしょう。 病気というのは基本的に個人のプライベートなことなので、就労に 影響が無い限り、あなたが誰と恋愛関係にあるかなどと会社に言う必要がないのと同様、病気のことを会社に言う必要がないのは明白だと思います。 万一、就労規則などに「従業員は、重篤な疾病が発見された場合は即座に会社に報告する義務を負う」などとあれば、話は別になりますが、私自身はそんな就労規則は見たことがありません。

3. 原則は上記の通りだと思われますが、それは「就労に影響ない限り」という条件付きなので、影響がある場合は、話す必要が生じるかもしれません。具体的には

1. 服薬開始に伴い、副作用が強く出る場合
2. 出血がしばしば有り得る業務(具体的に余り思い付きませんが)に従事している場合
3. 滞在にあたり「HIV陰性証明」を要求する国(中国など)に長期間赴任等する場合
4. 将来的に病状が悪化した場合
5. 仕事が今余りに忙しいので、将来に対して不安がある場合

などのケースが考えられます。 このうち一番可能性がありそうなのは、(1)かと思わ れますが、この場合でも、副作用が強く出て身心共に落着かない状態で会社に告知をするのは避けた方が良いと思われます。 なぜなら、会社に、あなたの秘密を守って万全 の処置をしてくれる体制があるかどうかは分からないし、あったとしても、それが将来的にも維持されるかどうかは不明です。 また、副作用が出て身心共に不安定な状態では、あなた自身、事態を冷静に把握して会社側に説得力ある説明をすることは、しんどい作業になるでしょう。

あと、問題は(5)です。 これも可能性は比較的高いケースかと思われます。この場合、
 1. 我慢してハードな仕事に耐える
 2. 病気のことを話した上で楽な仕事に変えてもらう
  3. 病気のことを話さずに楽な仕事に変えてもらう
の3つの対応が考えられます。 一概にどれが良いとは言えませんが、ハードな就労環境が一時的であるから、(A)は有効でしょう。(B)は会社がうまく対応してくれれば良いですが、この不況のご時勢、病気のことを話したことで不利な立場に置かれる可能性はかなり有りうると思います。そこで(C)が妥協策として登場しますが、その場合どんな理由をつければ良いかは、私自身はっきり判りません。「親の介護のため」とか「原因不明だが体調が悪い」と訴えるとか、でしょうか。但し、周囲を見ていると告知をきっかけに仕事をやめてしまったりした人よりも、その時は辛くても仕事を続けている人の方が、結果的に気も紛れるし、生活に目標とリズムもできるので、総じて精神的、身体的に良好な状態に保っている人が多いような気がします。

以上を勘案すると、会社に話すのは取敢えず棚上げにして、これからの治療プランを主治医と共に作り上げることが先かと思います。 但、会社に話していない以上平日の昼 間に病院に行けないとのことであれば土曜日などに外来を受け付けているところもある ようなので、工夫する余地はあるでしょう。 人によっては、職場では他の持病(例: 糖尿病など)ということにして、平日に通院している場合もあるようです。

4. 治療にあたっては、通常健康保険を使うことになると思いますが、業態や職種によっては同じ会社の同僚が健康保険診療のレセプトを検査している場合があり、その場合、あなたの疾病がその担当者には判ってしまう可能性はあります。 但し、そうした 職種の場合職務上知り得た秘密に対する守秘義務があるのが普通ですし、かといって健 康保険を使わずに抗ウィルス剤を複数飲めば、月20万円以上かかることはざら、到底通常負担できる額ではありません。 一般的には、ここは割り切って健康保険を使わざるを得ないと思いますし、少なくとも私の周囲ではその結果トラブルが起きたという話は聞いたことがありません。


2000年10月1日掲載

いくしま
ぷれいす東京専任相談員

基本的には自分にメリットがある場合には伝えたらいかがでしょうか。なかには身体障害者枠で就職をしている人もいますし、あるいは身体状況に応じて配属に配慮をしてもらっている例もあります。

しかしすべての雇用者や組織に病気に対する理解があるわけでなく、過剰な反応がでてくることもあります。告知後の混乱した気持ちからや、言わないでいる事の罪悪感から伝えたりするのでなく、自分で伝えることの意味を充分に振り返ってから、決断してください。

最近、労働省が職場のプライバシーに関するガイドラインを策定しまし。
http://www.jil.go.jp/kisya/kijun/20000714_01_k/20000714_01_k.html

労働者の健康情報に係るプライバシーの保護に関する検討会中間取りまとめについて

[読売新聞ニュース速報]
07/14 22:16 読: 社員の健康情報は本人同意で入手を…労働省検討会
[2000-07-14-22:16]---------------------

 企業による労働者の健康情報の取り扱いを議論してきた労働省の専門検討会は十四日、企業が社員の健康情報を集める際には本人同意が必要で、プライバシー保護に配慮する必要があるとする中間報告をまとめた。千葉地裁で先月、無断でHIV(エイズウ イルス)抗体検査をし、感染がわかった従業員を解雇した企業に賠償命令が出される など、従業員の健康情報を巡るトラブルが増えると予想されるため、同省は近く最終報告を受け、労働安全衛生法の改正などを検討する。

 中間報告では、HIV感染やB型肝炎などの感染情報、色覚検査など遺伝情報については、本人の努力で改善できる健康情報でなく、企業が就業上の配慮を行うのが困難なこともあるため、積極的に収集すべきでないとした。特に遺伝情報については原則扱うべきでないと明記した。

 同法などで定められた健診では、企業が労働者の健康状態を把握し、対策をとる義務があるが、それ以外の健康情報については明確な規定がない。このため中間報告は、企業が持つ労働者の健康情報は本人の求めに応じて原則的に開示されるべきだと提言。診断書などを元に、上司が部下の健康状態を医療機関に問い合わせる場合は本人の同意が必要とした。

もし相談が必要な場合にはプライバシーの守られる安心できる誰かに相談しましょう。


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